
なんとなく不安。
理由ははっきりしないけれど、気づけば胸の奥にモヤモヤとした感情が広がっている…。
そんな 「漠然とした不安」 に悩まされていませんか?
仕事や人間関係、将来のこと。特に具体的な問題があるわけではないのに、なぜか心が落ち着かず、ずっと考え込んでしまうこともあるでしょう。
この 「漠然とした不安」 は、実は「悩むこと」にとどまってしまうことで、さらに強くなってしまうことがあります。考えても答えが出ないまま、不安だけが膨らんでいく…。そんな状態が続くと、気持ちが重くなり、身動きが取れなくなってしまうこともあります。では、この 終わりの見えない「悩みループ」 から抜け出すにはどうすればいいのでしょうか?
実は、不安を手放すための鍵は 「悩む」のではなく「困る」こと にあります。
このブログでは、「悩む」と「困る」の違いを解説しながら、意識を切り替えることで漠然とした不安を和らげる方法をお伝えします。
今の不安にどう向き合えばいいのか分からない…そんな方こそ、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
漠然とした不安を持ち続けてしまう理由

「なんとなく不安」な状態が続くと、気持ちが落ち着かず、考えが堂々巡りしてしまうことがあります。
「こんなに不安になるなんて、何か大きな問題があるのでは?」と心配になり、さらに深く考え込んでしまうことも。
でも、なぜ私たちは 明確な理由がないのに悩み続けてしまう のでしょうか?
その背景には、いくつかの心理的な要因が隠れています。
不安を感じると、私たちはそれを解決しようと考え始めます。
「この不安の原因は何だろう?」
「どうすれば安心できるのか?」
そうやって 頭の中で問題を整理しようとすること自体は、決して悪いことではありません。
しかし、ここで問題なのは、「考えれば考えるほど、不安が増してしまう」こと。
特に、解決策のない問題について繰り返し考えていると、いつの間にか「悩むこと」自体が目的になり、行動には移せないまま気持ちだけが重くなってしまうのです。
2. 「悩む」ことが安心につながることもある意外かもしれませんが、人は 「悩み続けること」に安心感を感じることがあります。
例えば、「不安の原因を見つけなければ」と考え続けることで、
「まだ答えは出ていないけど、ちゃんと問題と向き合っている」と思えたり、
「今すぐ決断しなくても大丈夫」と、行動を先延ばしにできたりします。
つまり、悩むことで『まだ解決していないけど、とりあえず考えているから大丈夫』と自分を納得させてしまうのです。
3. 「不安=考えるべき問題」と思い込んでしまう私たちは「不安を感じる=何かが間違っている」と思いやすい傾向があります。
でも、実際には 「ただの不安」もある のです。
- 未来のことを考えると漠然と不安になる
- 「これでいいのかな?」と何度も考えてしまう
- なんとなく気持ちが落ち着かない
こうした不安の多くは、具体的な問題ではなく、「ただの感情」として発生していることがほとんどです。しかし、「不安をなくさなきゃ」「この不安には理由があるはずだ」と思い込むことで、どんどん深掘りしすぎてしまい、悩みが増幅してしまうのです。
悩むことは、問題を整理するためには必要な行為ですが、ずっと悩み続けても 「不安がなくなる」わけではありません。
むしろ、考えすぎることで 「何が本当の問題なのか分からなくなる」 こともあるのです。
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漠然とした不安は悩むだけでは解決にならない理由

「悩むこと」は、一見すると問題と向き合っているように感じます。
しかし、実際には考え続けることで余計に不安が増したり、行動を遅らせたりすることも少なくありません。
では、なぜ「悩むこと」では問題が解決しないのでしょうか?
ここでは、その理由を3つのポイントに分けて解説していきます。
「どうしたらいいんだろう…」と考えても、具体的な答えが出ずに
同じことを何度も繰り返し考えてしまう ことはありませんか?
これは心理学で 「反すう思考(ルミネーション)」 と呼ばれるもので、解決策を探しているようで、実際には思考が堂々巡りしている状態です。
たとえば、こんな経験はないでしょうか?
- 仕事でミスをしてしまい、「なんであんなミスをしたんだろう…」と何度も思い返す
- 友人に送ったメッセージの内容を何度も見直して、「変に思われていないかな?」と気になってしまう
- 未来のことを考えて、「このままで大丈夫かな…」と漠然とした不安に襲われる
このような 「悩みのループ」 にハマると、問題を解決するどころか、不安がさらに膨らんでしまいます。
悩むことが解決に向かわないのは、「考え続けることで答えが見つかる」という錯覚 に陥ってしまうからなのです。
悩んでいるとき、実際に行動を起こすのが難しくなることはありませんか?
- 「もっとよく考えてから決めよう」と思って、決断を先延ばしにする
- 「本当にこの選択でいいのか?」と迷い続け、行動に移せない
- 「もう少し待てば状況が良くなるかもしれない」と期待して、何もしないまま時間が過ぎる
このように、「悩むこと」は 決断や行動を遅らせる原因 になりやすいのです。
例えば、「転職しようか悩んでいるけど、なかなか決断できない」という人は、
実は 「転職するべきかどうか」 ではなく、「失敗したらどうしよう」 という不安に囚われていることが多いです。
つまり、悩んでいる間に時間だけが過ぎ、状況が変わらないままになってしまうのです。
悩むことで、本来の問題が明確になるどころか、むしろ 不安がどんどん膨らんでしまう ことがあります。
例えば、以下のようなパターンです。
- 「うまくいくだろうか?」と考えているうちに、最悪のシナリオばかり想像してしまう
- 小さな問題を「これは大変なことかもしれない」と、必要以上に深刻に考えてしまう
- 「このままじゃダメだ」と思うほど、プレッシャーが増して動けなくなる
こうして、悩むこと自体が 不安を強化する 結果になってしまうのです。
本来、解決策を考えることが目的だったはずなのに、
悩んでいるうちに 「悩むことが問題を大きくしてしまう」 という悪循環に陥ってしまいます。
漠然とした不安を「悩み」から「困る」に切り替える方法

「悩む」ことは、ただ頭の中で考え続ける状態です。
一方で、「困る」とは、問題を認識し、どう解決できるかを考える思考 です。
漠然とした不安に対して、ただ悩み続けるのではなく、「困る」に切り替えることで、現実的な解決策が見えてくることがあります。
ここでは、具体的な切り替え方法を3つご紹介します。
漠然とした不安の正体は、曖昧なままだと余計に大きく感じてしまいます。
そこで、まずは 「自分は何について不安を感じているのか?」 を明確にすることが大切です。
▶ こんな方法を試してみましょう
・紙やスマホのメモに 「今、不安に思っていることは何か?」 を書き出してみる
・それをさらに 「実際に解決できる問題か?」「今すぐできることはあるか?」 と整理する
・もし明確な問題がなければ、「これはただの不安かもしれない」 と自覚する
例えば、
「将来が不安だ」 → 何について?お金?仕事?人間関係?
「仕事がうまくいくか心配」 → どんなことが心配?具体的に何が不安?
こうやって言葉にして整理すると、ぼんやりとした不安が「解決できる問題」と「ただの漠然とした感情」に分かれていきます。
「悩む」のではなく、「困る」ためには、まず不安を具体的にすることが第一歩 です。
「困る」という思考は、問題を認識した上で「次にどうするか?」を考えることが特徴です。
そのためには、「今の自分にできることは何か?」を見つけることが重要です。
▶ こんな考え方を取り入れてみましょう
「今すぐできること」「ちょっと時間がかかること」「長期的なこと」に分ける
例えば、「仕事が不安」なら、
◆ 今すぐできること → 目の前のタスクを整理する
◆ ちょっと時間がかかること → スキルアップのための勉強を始める
◆ 長期的なこと → キャリアプランを考える
このように、今すぐ行動できることに意識を向けると、「悩むだけの状態」から抜け出しやすくなります。
また、「何もできることがない」と感じた場合は、「何もできないから困ったな」と認識すること自体が重要 です。
「困った」と思うことで、自然と「じゃあどうしよう?」と解決策を探し始めることができます。
悩んでいるときは、時間だけがどんどん過ぎてしまい、余計に不安が増してしまいます。
そこで、「悩む時間」を意識的にコントロールし、「行動に移す時間」を増やす工夫をしてみましょう。
▶ 具体的な方法
・「悩むのは10分だけ」と決める(タイマーをかけるのも効果的)
・「悩んでしまう時間」を「できることを探す時間」に切り替える
・不安になったら「とりあえず5分間だけ何か行動してみる」
例えば、
「悩んでいる時間のうち、5分だけ手を動かして調べてみる」
「モヤモヤしているなら、とりあえず散歩に出る」
こうすることで、思考のループから抜け出し、少しずつ行動を増やすことができます。
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不安障害を乗り越えたTさんの体験談

「漠然とした不安を悩み続けるのではなく、困ることへ切り替える」——この考え方を実践し、実際に変化を感じた方の体験談をご紹介します。
今回お話を伺ったのは、40代女性のTさん。不安障害に悩んでいたTさんは、悩みを解消するためにカウンセリングを選択し、その経験を共有してくださいました。ご本人の許可を得て、Tさんの体験とカウンセリングを受けた感想をご紹介します。
ずっと「悩むこと」にとらわれていたTさん
Tさんは、子どもの頃から心配性な性格でした。何か新しいことをするときは、失敗しないように慎重になりすぎてしまい、いつも考え込んでしまうタイプ。学生時代も「大丈夫かな…」「間違えたらどうしよう」と考えすぎて行動できないことが多く、周囲に比べて一歩遅れてしまうことがよくありました。
社会人になってからも、その傾向は変わりませんでした。新しい仕事を任されると、まずは慎重に様子を見ることを優先し、「私は最後でいいです」が口癖に。上司や同僚が先にやるのを見てから動こうとするため、なかなか自分からチャレンジすることができませんでした。
そんなTさんにとって、大きな転機となったのが40代での昇格でした。
課をまとめる立場になり、仕事で「自分が決断しなければいけない場面」が一気に増えたのです。今までのように、誰かの指示を待つことができず、すべてが新しい仕事ばかり。
「正解が分からない…どうしたらいいの?」
考えても考えても答えが出ず、立ち止まってしまうことが増えていきました。そんな状況の中で、徐々にTさんの心と体に異変が起こり始めます。
- 職場で急に手が震える
- 何もしていないのに、頭の中が混乱してパニックになる
- 夜になっても眠れず、朝が来るのが怖くなる
「このままでは仕事が続けられない…」
不安がピークに達したとき、Tさんは病院を受診し、不安障害と診断されました。医師から「カウンセリングを受けてみてはどうか」と勧められたことがきっかけで、Tさんはカウンセリングを選択することを決めました。
カウンセリングがひと段落着いた後、Tさんより以下のような感想を寄せていただきました。
Tさんから届いたカウンセリングの感想
「カウンセリングを受ける前の私は、とにかく『どうしよう』と考えるばかりで、問題を抱え込んでしまっていました。悩みを聞いてくれる友人や同僚はいましたが、どこかで『自分で解決しなければ』と思っていたんです。でも、カウンセリングを通して、『悩む』のではなく『困る』という視点に変えてみると、物事の捉え方が大きく変わりました。
カウンセリングを受けている最中、とても印象的な出来事がありました。
決断を迫られる会議中でのことです。今までの私は、「私には難しい…どうしよう」と頭を抱えて、回答を先送りにしていました。ですが、「困る」ことに意識を向けた時、自然に「今の状況ではこの情報が足りなくて困っている」と言えたんです。それを聞いたチームのみんなから「じゃあ、こういう資料を作りましょう」「この点について練り直す必要がありそうですね。」といった反応があったんです。
その瞬間、「あれ?物事が進む感覚がある」と思ったのです。
それまでは「自分一人でなんとかしなければ」と思い込んでいましたが、「困っている」と素直に伝えることで、物事がスムーズに動くことを実感しました。」
カウンセラーによる分析
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Tさんとのカウンセリングの様子を少しご紹介させていただきます。
Tさんはもともと「心配性で慎重な性格」でしたが、その背景には「失敗してはいけない」「間違えたらいけない」という思い込みがありました。
このような思考パターンが強いと、自然と「悩むこと」がクセになり、行動を起こすことが難しくなることがあります。Tさんの場合、昇格によって決断する機会が増えたことで、不安が一気に強まり、結果的にパニック症状として表れてしまったのです。
カウンセリングを通して、「悩むこと」ではなく「困ること」に意識を向けたことで、Tさんは「問題を自分だけで抱え込まなくてもいい」という新しい視点を持てるようになりました。
不安を抱え込むのではなく、「困った」と認識し、それを周囲に伝えることで、適切なサポートを得ることができる。これは、不安を軽減し、前に進むための大きな一歩です。
もし、Tさんと同じように「漠然とした不安」に悩んでいる方がいたら、ぜひ「悩む」ではなく「困る」に意識を切り替えてみてください。それだけでも、状況は大きく変わってくるかもしれません。
セッションを受けられた方の体験談
このように、専門家のサポートを受けることで、自分の人生を取り戻すための適切な対策を取ることが可能になります。生きづらさを感じ、自分だけで対処しきれないと感じた場合は、ぜひ一度、カウンセリングを検討してみてください。
まとめ|漠然とした不安を手放すために

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
「漠然とした不安を抱えてしまう理由」「悩むことが解決にならない理由」、そして「悩むのではなく、困ることへ意識を切り替える方法」について、このブログを通じて考えるきっかけを得ていただけたでしょうか?
不安を感じることは、決して悪いことではありません。しかし、漠然とした不安に飲み込まれ、答えの出ない悩みのループにはまってしまうと、気持ちが重くなり、行動ができなくなってしまいます。そんなときこそ、「悩む」のではなく、「困る」に意識を切り替えることが大切です。
このブログでは、「困る」ことで物事が進みやすくなり、解決の糸口が見つかる可能性が高まることをお伝えしました。Tさんの体験談からも、悩み続けるのではなく、「困っている」と認識し、それを周囲に伝えることが大きな変化につながることが分かります。
とはいえ、長年の思考パターンをすぐに変えるのは簡単ではありません。一人で取り組むには限界を感じることもあるかもしれません。そんなときは、どうか一人で抱え込まず、専門家に相談するという選択肢を検討してみてください。
お試しカウンセリングのご案内

漠然とした不安を抱える方にとって、カウンセリングは自分の気持ちを整理し、新しい視点を得るための有効な手段です。長年培われた思考のクセを見直し、「悩む」から「困る」へと意識を変えるサポートをしていきます。
当カウンセリングルームでは、漠然とした不安に悩む方が安心して話せる「お試しカウンセリング」をご用意しています。このセッションでは、不安の背景を一緒に探りながら、実践しやすい解決の糸口を見つけていきます。これまでに多くの方が、「話をすることで気持ちが整理された」「悩むことと困ることの違いに気づけた」と感じてくださっています。
あなたの不安は、決して一人で抱え込む必要はありません。少しでも今の状況を変えたいと思われるなら、まずは一度、カウンセリングという選択肢を検討してみてください。きっと、心が軽くなり、前向きな一歩を踏み出すきっかけになるはずです。
お試しカウンセリングの申し込み方法
お試しカウンセリングは、気軽にお申し込みいただけます。以下の「ご予約はこちらから」という申し込みボタンから予約フォームにアクセスし、必要事項をご記入いただくだけです。どんな小さな悩みでも構いません。初めての方でもリラックスしてご相談いただけるよう、温かくサポートいたします。
漠然とした不安を手放すための第一歩として、あなたの気持ちを整理し、新たな視点を得る時間を持ってみませんか?その小さな一歩が、これからのあなたの生き方を変えるきっかけになるかもしれません。
ぜひ、今のあなたにとって必要な選択肢を考えてみてください。

