「いいね」が欲しすぎる原因|その心理と抜け出す方法を解説

最近、SNSを開くたびに「いいね」の数が気になってしまう…そんな経験はありませんか?
投稿をするたびに「もっと反応がほしい」「誰かに認められたい」と感じ、気づけばSNSをチェックする時間が増えてしまう。
そして、「いいね」が思ったより少なかったとき、心のどこかでモヤモヤしたり、落ち込んだりする。

そんな風に、「いいね」の数に一喜一憂してしまう状態が続くと、SNSは楽しいものではなく、ストレスの原因になってしまうこともあります。

では、なぜ私たちは「いいね」が欲しくなるのでしょうか?
そこには、人間の本能的な心理と、過去の経験が大きく関係しています。

「いいね」が欲しくなる心理の正体とは?
なぜ、承認欲求が強くなると苦しくなってしまうのか?

このブログ記事では、「いいね」に振り回される心理的背景をひも解きながら、SNSと適度な距離をとるためのヒントをお伝えします。
もし、あなたが「SNSをやめたいわけじゃないけど、いいねの数に振り回されるのはしんどい」と感じているなら、ぜひ最後まで読んでみてください。

「いいね」が欲しすぎる原因は承認欲求

承認欲求とは?

「承認欲求」とは、「自分を認めてほしい」「価値のある存在だと感じたい」という人間の基本的な欲求のひとつです。 誰かに「いいね!」と言ってもらえたり、褒められたりすると、心が満たされたような気持ちになりますよね。 これは、人間が「社会的なつながりの中で生きる生き物」だからこそ、自然に生まれる感情です。 特にSNSが普及した現代では、リアルな人間関係だけでなく、オンライン上でも「認められたい」という気持ちが強くなる傾向があります。 しかし、この承認欲求が「強すぎる」と、知らず知らずのうちに「他人の評価に依存する」状態になってしまうことがあります。

「いいね」で得られる満足感と、その落とし穴

SNSの「いいね」は、私たちの脳に「報酬」としての快感をもたらします。
「いいね」をもらうと、脳内でドーパミンという「幸せホルモン」が分泌され、一時的に気分が良くなるのです。

「いいね」で得られる満足感のメリット
  • モチベーションが上がる(「投稿を頑張ろう!」という前向きな気持ちになる)
  • 人とのつながりを感じられる(「共感してもらえた!」と嬉しくなる)
  • 自己肯定感が上がる(「認められた」と感じられる)

しかし、この「いいね」による快感は一時的なものです。
それが習慣化すると、「もっといいねが欲しい」「もっと認められたい」という欲求がエスカレートし、「いいねの数=自分の価値」だと錯覚してしまうことがあります。

「いいね」に依存するリスク
  • 「いいね」の数が少ないと不安になる(「私って価値がないの?」と感じる)
  • 承認を求めて無理に投稿してしまう(「本当は疲れているけど、投稿しなきゃ」)
  • 人と比較してしまい、自己嫌悪に陥る(「あの人はたくさんいいねをもらっているのに…」)

このように、「いいね」の承認欲求が過剰になると、本来は楽しむはずのSNSが、自己評価を左右するものになってしまうことがあります。

では、なぜ「いいね」に強く執着してしまうのか?
その心理的背景には、幼少期の経験や環境が影響しているケースもあるのです。
次は、承認欲求が強くなりすぎる心理的な背景について解説していきます。

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「いいね」が欲しすぎる心理的背景|幼少期の影響

「いいね」の数に一喜一憂し、必要以上に承認を求めてしまう背景には、幼少期の環境や親との関係が深く関わっていることがあります。
特に、アダルトチルドレン(AC)や毒親育ちの人は、幼い頃に適切な愛情や承認を得られなかった経験が、現在のSNSでの承認欲求の強さに影響している可能性があります。

では、なぜそのような心理状態が生まれるのか?
ここでは、ACや毒親育ちの人が「いいね」を求めすぎる理由について、専門的な視点から解説していきます。


① 幼少期に「無条件の愛情」を受けられなかった影響

本来、子どもは親から無条件の愛情を受けることで、「自分には価値がある」「存在しているだけで大切にされる」という自己肯定感を育んでいきます。

しかし、ACや毒親育ちの人は、以下のような環境で育ったケースが多くあります。

✅ 条件付きの愛情を受けていた
  • 「いい子にしていれば褒められる」「成果を出さないと認めてもらえない」
  • 親の期待に応えることでしか、愛されていると感じられなかった
✅ 存在を無視された、または過度に支配された
  • 親からの無関心(ネグレクト)で、「自分には価値がない」と思わされていた
  • 厳格な親のコントロール下で育ち、自分の気持ちよりも「親にどう思われるか」を優先する癖がついた

こうした家庭環境で育つと、「ありのままの自分では愛されない」「誰かに認められないと不安」という心理が根付いてしまいます。
その結果、大人になってからも、SNSの「いいね」という形で承認を求め続けてしまうのです。


② 「他者評価=自分の価値」という思考パターンの形成

アダルトチルドレンの多くは、幼少期に「自分の価値を他者の評価で決める」という思考パターンを身につけててしまっています。

例えば、

  • 「親に褒められたときだけ、自分は価値があると感じられた」
  • 「怒られたとき、自分が悪い子だからだと思っていた」

こうした経験を持つ人は、「人に認められなければ、自分はダメな人間だ」という思い込みを抱えやすくなります。
そのため、SNS上でも「いいね」の数が少ないと、まるで自分の存在価値が否定されたかのように感じてしまうのです。

さらに、「いいね」がたくさんついたときは、一時的に満たされた気持ちになりますが、それは本当の自己肯定感とは違う「外的な承認」による満足感です。
一時的な快感に依存してしまうことで、ますます「いいねをもらうこと」自体が目的になり、SNSから離れられなくなってしまうのです。


③ 「見捨てられ不安」がSNS依存を加速させる

ACや毒親育ちの人の中には、「見捨てられ不安(アバンドメント・フォビア)」を持つ人も少なくありません。

見捨てられ不安とは、

  • 「誰かに嫌われるのが怖い」
  • 「相手が離れていくのではないかと不安になる」

といった強い恐れを抱く心理状態です。

この心理が強いと、SNS上でも
投稿をして「いいね」をもらうことで安心する
リアクションが少ないと、「みんなに嫌われた?」と不安になる
他の人の投稿と比較して落ち込む
という思考になりやすくなります。

幼少期に親からの愛情が不安定だった人ほど、他者とのつながりをSNS上で確認しようとする傾向が強くなるのです。


④ SNSが「居場所」になってしまう危険性

ACや毒親育ちの人にとって、SNSは「自分を受け入れてくれる場所」になりやすい特徴があります。

家では親に認めてもらえなかったけれど、SNSでは「いいね」がもらえる
自分を肯定してくれる人がいると、安心感を得られる
「リアルでは居場所がないけど、SNSではつながれる」と感じる

このように、SNSが「心の居場所」になってしまうと、承認欲求がますます強まる可能性があります。
しかし、SNSの承認は一時的なものであり、長期的に満たされるものではありません。
「いいね」に依存するほど、リアルな人間関係が希薄になり、孤独感が強まるという悪循環に陥ることもあります。

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「いいね」が欲しすぎる感情から抜け出す方法

「いいね」が欲しくてたまらない、SNSの反応に振り回されてしまう――この状態が続くと、知らず知らずのうちに「他者の評価がすべて」という思考に支配されてしまいます。
しかし、本来の自己価値は「いいねの数」では決まりません。

ここでは、「いいね」に過度に依存する状態から抜け出し、SNSと健全な距離を取るための方法」を3つご紹介します。


① 「いいね」が欲しくなったとき、自分に問いかけてみる

「いいね」の数にこだわるほど、SNSでの行動が「誰かの反応ありき」になってしまいます。
そこで、投稿をするときや、誰かの反応を気にしてしまうときに「この投稿は何のため?」と問いかける習慣をつけてみましょう。

「本当にシェアしたくて投稿している?」
「この投稿に『いいね』がつかなくても、気持ちは変わらない?」
「誰かに認められるために投稿しようとしていない?」

このように、自分の気持ちに意識を向けることが、SNSと健全な距離を保つ第一歩です。
本当に「誰かに見てほしい」ではなく、「ただ自分の気持ちを表現したい」なら、日記に書く、写真を保存するだけでも満足できる場合もあります。

SNSに投稿する前に、一度「この投稿は本当に必要か?」と考えてみる習慣をつけてみましょう。


② 「リアルな承認」を増やす

「いいね」に依存しすぎる背景には、リアルな場面での承認が不足しているケースがあります。
SNSの反応に一喜一憂するのではなく、リアルな対話の中で満たされる承認を増やしていくことが大切です。

例えば
「今日こんなことがあった」と家族や友人と話す
「いいね」の代わりに、自分が誰かを認める(感謝を伝える)
小さな成功を自分で認める(「今日はこれを頑張った!」と振り返る)

人間関係が希薄な場合は、趣味のコミュニティに参加する、対面で話せる環境を増やすことも有効です。
SNSだけでつながるのではなく、リアルな人間関係を育てることが、「いいね」依存から抜け出すカギになります。


③ それでも苦しいときは「人に頼る」ことを考える

「いいね」に振り回されることをやめたいと思っても、気持ちがついてこないことがあります。
頭では「やめたい」と思っていても、SNSの反応がないと不安になったり、落ち込んだりしてしまう――。
そんな状態が続くと、自分の力だけで抜け出すのは難しく感じるかもしれません。

承認欲求が強すぎて苦しい背景には、過去の経験や思考パターンが影響していることがあります。
この場合、セルフケアだけでは解決が難しく、専門的な視点から自分の気持ちを整理することが必要になることも。

カウンセリングでは、
なぜ「いいね」にこだわってしまうのか?
SNS以外の場所で安心感を得るにはどうしたらいいか?
承認欲求と自己評価のバランスをどう変えていくか?
といった点を整理しながら、自分らしい生き方を見つけていくサポートを受けられます。

また、カウンセリングは「過去を掘り下げるだけのもの」ではなく、「これからどう変化していくか」を考える場でもあります。
もし、「いいね」に振り回される自分を変えたいと思ったら、一人で抱え込まず、サポートを受けることもひとつの選択肢です。

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SNS依存で友達を失ったEさんの実例

SNSをやめたいと思っても、やめられない――そんな悩みを抱えていたEさんの体験をご紹介します。

今回お話を伺ったのは、30代女性のEさん。
学生時代に始めたSNSが、気づけば生活の中心になり、「いいね」に振り回される毎日を送っていました。
その結果、大切な友人との関係にも影響を及ぼし、ようやく自分のSNS依存に気づいたといいます。
ご本人の承諾を得た上で、一部改変してEさんの体験談をご紹介します。

「いいね」の沼にはまってしまったEさん

Eさんは、もともと友人との情報共有のためにSNSを使っていましたが、ある投稿で思いがけない「いいね」をもらったことをきっかけに、承認欲求が高まっていきました。
それ以降、「もっと反応がほしい」と考えながら投稿を工夫し、SNSチェックの頻度がどんどん増えていきました。

社会人になってからもその習慣は変わらず、仕事中でもこっそりスマホをチェックするように。
ある日、仲の良い友人と食事をしていた際、何気なくスマホを開いた瞬間、友人からこう言われました。

「Eって全然人の話、聞いてないよね。スマホばっかり見て。何のために私を食事に誘ったの?」

驚く間もなく、友人は席を立ち、そのまま帰ってしまいました。
取り残されたEさんは、自分がどれだけSNSに依存していたのかを痛感。
距離を置こうと試みたものの、結局スマホに手が伸びてしまい、「自分だけでは変われないかもしれない」と思い、カウンセリングを受けることを決めました。


カウンセリングを受けることを選択したEさんより、実際にカウンセリングを受けた感想をお寄せいただきました。

「いいね」に振り回されない生き方を取り戻したい――そう思ってカウンセリングを受けました」

『SNSをやめようとしても、気づけばスマホを開いている。
そんな自分が嫌で、「何とかしなきゃ」と思うほど、やめられないことが苦しくなっていました。

薄々気づいていた「自分の存在価値」と向き合い、どんな人か知らないネット上の人々の反応で気持ちが揺れる不健康さを自覚したとき、真剣にSNSとの距離を考えました。「人にどう思われるか」を気にするクセの折り合う考え方を学び、実践していきながら、「自分の価値は、他者の評価で決まるものではない」に自分の思考がどんどん変化している感じがしています。今もSNSは続けていますが、「いいね」はただの数字と距離をしっかり保つことができ、SNSを自分が望むツールとして利用できるようになっています。』

カウンセラーによる分析

カウンセラーの田口れいです。
Eさんとのカウンセリングの様子を少しご紹介させていただきます。

Eさんの「いいね依存」は、幼少期に形成された思考パターンが影響していました。
小さい頃に「認められることで安心できる」経験を重ねると、大人になっても「誰かに認められないと不安」と感じやすくなります。 Eさんの場合、SNSがその承認欲求を満たすツールになり、次第に「いいね」の数に依存するようになっていきました。

カウンセリングでは、「他者評価に頼らず、自分で自分の価値を認めること」をテーマに進めました。

Eさんは、自分の気持ちを振り返ることで、「いいね」に振り回される原因がSNSそのものではなく、「認められないと不安」という感情に気づき、自己肯定感を高める方法を実践することで、少しずつ「いいねがなくても大丈夫」と思えるようになりました。

SNSは上手に使えば便利なツールですが、「承認を得るための場所」になってしまうと、心が消耗してしまいます。 Eさんのように、「いいね」の数ではなく、本当に伝えたいことを発信できるようになることで、SNSとの健全な付き合い方を見つけることができるのです。

その他のお客様の声

セッションを受けられた方の体験談

このように、専門家のサポートを受けることで、自分の人生を取り戻すための適切な対策を取ることが可能になります。生きづらさを感じ、自分だけで対処しきれないと感じた場合は、ぜひ一度、カウンセリングを検討してみてください。

詳しい私のプロフィールはこちらから

まとめ|他者評価から自分軸を取り戻すために

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

「いいね」が欲しくてたまらない、その背景には「承認欲求の強さ」が影響していることをお伝えしました。
承認欲求は決して悪いものではありませんが、強くなりすぎると「他者の評価に振り回される」という苦しさを生んでしまいます。

特に、幼少期の経験が影響している場合、SNSの使い方を見直そうとしても、根本的な不安が解消されない限り、なかなか抜け出すのは難しいものです。

このブログでご紹介したように、
「いいね」が欲しくなる心理を理解する
リアルな承認の機会を増やす
SNSとの適度な距離を見つける

こうした取り組みを続けることで、少しずつ「いいね」に振り回されない心の状態を作ることができます。

しかし、「頭ではわかっているけれど、なかなか変われない」と感じる方もいるかもしれません。
そんなときは、一人で抱え込まずに、サポートを受けることもひとつの方法です。

ひとりで取り組むのが難しい場合の選択肢

「いいね」に振り回されないようにしたいと分かっていても、長年の思考パターンを変えるのは簡単ではありません。
「気をつけよう」と思っていても、ついスマホを手に取ってしまう。
「評価を気にしない」と決めても、不安が消えない。

それは、「いいねへの執着」が単なる習慣ではなく、心の奥深くにある思い込みや不安とつながっているからです。

カウンセリングでは、
「なぜ承認欲求がこんなに強いのか?」を深掘りし、原因を明確にする
「他人の評価ではなく、自分の価値を感じられる考え方」を育てる
「いいね」に頼らない心のあり方を見つける

といったサポートを受けることができます。

特に、「他者の評価を気にしすぎるクセ」は、幼少期の経験や環境から形成されていることが多いため、自分一人では気づきにくい部分があるのも事実です。

カウンセリングは、「自分を責めるための場」ではなく、「どうしたらもっと生きやすくなるか」を一緒に考える場です。
もし、「一人で考えても堂々巡りになってしまう」と感じているなら、サポートを受けることも選択肢に入れてみてください。

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